試験立会 | 神奈川県産業技術総合研究所 技術支援部 海老名市教育総務部施設課 同市立某小学校 |
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現場試験者 | 有限会社 ホテイ産業研究所 |
試験場所 | 海老名市立某小学校 校内トイレ8か所 |
試験方法 | CBSバイオメンテ方式による「バイオプレート」 |
判定の対照 | 臭気強度 よごれ・尿石の分解状況 |
平成8年、神奈川県海老名市教育委員会の協力を得て、某小学校で試験を行いました。
試験前のトイレは、小便器の排水口が尿石で詰まりかけていました。強酸による尿石除去の方法は従来から知られていますが、小便器に設置したバイオプレートから流れ出るバイオ水が尿石を繰り返しとおるなかで排水口に与える変化はどのようなものか試験しました。
試験方法は男子便器の洗浄水吐出口近くにバイオを含浸したバイオプレートを設置。便器にはバイオが含まれた水が流れます。試験結果は臭気や汚れ、尿石の分解状況を判定しました。
試験結果
試験初期(平成8年11月28日)
尿石は硬化して強い臭気を発生
尿石は硬化して強い臭気を発生
中間調査(平成8年12月24日)
試験開始1ヶ月後、尿石は軟化
(ヘラを使用した剥離試験)
試験開始1ヶ月後、尿石は軟化
(ヘラを使用した剥離試験)
最終調査(平成9年2月4日)
ホースで水を流しながらの清掃後、尿石は剥離、無臭
ホースで水を流しながらの清掃後、尿石は剥離、無臭
バイオプレートを設置したトイレを約3ヶ月間通常使用した結果、下水管へ通ずる排水口の黄ばみ(尿石)の軟化や(悪)臭気の低減が確認されました。バイオを含んだ洗浄水を3ヶ月流すと、閉塞してしまった排水口もバイオ水で尿石が軟化し、通水カップで貫通できました。
このように、バイオを利用したトイレの洗浄技術を「トイレバイオメンテ方式」とし、神奈川県と共同で特許を取得しました。