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■公共トイレのCBSバイオメンテ方式概要 1993.11.9
1.公共トイレのバイオメンテの定義
 バイオメンテとは、ヒトと共生できる好気性微生物・植物および酵素・触媒等を使用個所に応じて組合わせ、これらを用いてトイレのメンテナンス全般を行うとともに、悪臭を除去するために必要な環境技術とする。ここでいうメンテ技術とは、既に公衆トイレ、学校、自然公園などの公共トイレで多数の長期実験と好評価をもつバイオメンテ方式を基本とする。
2.バイオメンテ方式の目的
 公共トイレの清掃、保守管理を遂行する上で、労働安全衛生に基づく作業環境の改善、トイレメンテにおける合理的で経済的な省資源・省力化対策ならびに薬害による二次汚染・汚濁防止対策などを達成するために管理・現場清掃作業関係双方の連繋を深め、トイレメンテの3K(きたない・くさい・きつい)を一掃し、活力と魅力あるトイレ環境を創りあげることを目的とする。
3.バイオメンテ方式の基本構成フローと特徴
(1)基本構成とフロー
(A) ヒトと共生できる好気性微生物を主体とする。
  (B) 同微生物群の第一増殖圏をトイレ洗浄水に、第二増殖活性圏を便器・汚濁床等被清掃域とし、第三バイオ活動圏をトイレ洗浄後の排水系とする。すなわち、ハングリーな第一増殖圏をバイオは、次の第二領域に入ると酸素同伴のクラスター化した水に便乗して、悪臭を発生する嫌気性菌圏内に入り、それらを攻撃して好気菌領域を構築し、尿石・その元凶の尿有機物を吸収分解する。さらに上流側から流れてくる良質なバイオ水と豊富な有機物は、バイオ活性・増殖の場をつくりだす。
従来の化学薬剤によるメンテ方式とさらに異なる特徴は、トイレ以後の排水系内の活躍で、活性バイオは、排水管内の付着防止、金属腐蝕の防止、また、浄化槽、下水処理場では、先住好気性微生物に同調してその浄化に寄与する。
(2)特  徴
  (A) 本方式で用いる好気性微生物は、数十か所以上の公衆トイレにおける実験結果、以下の確認を得た。
    (イ) 四季の変化・トイレ利用頻度に追随できる。
    (ロ) 悪臭・尿石の除去効果は、長期間継続する。
    (ハ) 水道水に含有する次亜塩素酸ソーダの影響はうけない。
    (二) 実験過程では、誤って高濃度酸・塩素系尿石除去剤を便器内に散布したことがあったが、2〜3週間で復元活性化し、高性能とライフを持続した。
    (ホ) 実験したトイレのすべては、尿石付着のままで実施し、1〜2週間以内に悪臭が消え、尿石は約1ヶ月で無臭軟化し、2〜3ヶ月で崩落した。
  (B) 微生物は、培地形成器材すべてに長期定着させる機構としている。その主要素材は、セラミックス、プラスチック、セルローズ等である。
  (C) バイオ全体の浄化作用は、自然界の自浄作用を基本にしている。そのため、微生物以外に酵素、触媒、植物系資材等を使用場所に応じて組合わしている。
  (D) バイオフィルターによるバイオ散水方式は、次のような効果がある。
    (イ) バイオ洗浄水のとどかない便器外面、小便器下部のタレこぼし尿の床面・目地、その他の天井・壁面等の汚れおよび臭気除去効果等多目的。
    (ロ) 非水洗トイレの清掃工程に組み入れることで、悪臭および便器・その周辺の汚れ防止効果。水洗浄による清掃後であれば、軽いスプレ(リンス)方式でよい。
      (注)本フィルターは、2〜3ヶ所のトイレを持廻り使用しているが、その持廻り数を徐々にひろげている。
4.悪臭・尿石除去対策以外に、従来のトイレメンテ方式と比較して、次のメリットがある。
(1) 基本構成とフロー
  (2) 特  徴
  (3) 液(水)相系の金属腐食・破孔〔金属配管系、金属(ステンレス・真鍮製)トラップ・目皿〕等の抑制効果が顕著。また、排水管系の尿石等による閉塞は皆無。
  (4) 洗浄用水として、雨水槽を設ける場合、槽内がバイオ水に切替わるため水の防腐対策が不要で、即トイレ洗浄水として利用できる。また中水の利用にも同じことがいえるし、中空添加次亜塩素酸ソーダ量の減量に寄与する。
  (5) 従来方式におけるヒトによる管理、現場作業の幾分かを24時間体制でバイオに代行することができるため、マンパワーの削減ができる。
  (6) 本方式に用いるバイオ資材・器具は1年毎にリサイクル利用を基本にしているので、経済性・効率性を両立させる未来志向に調和している。
 
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■トイレ清掃における「従来式薬剤洗浄」と
  「バイオ洗浄」方式の比較一覧表
2000.3
順番 比較仕様分類 @従来の化学洗浄 Aバイオメンテ洗浄 備     考
(1) 悪臭の除去 A1〜2週間以後から効果持続
(2) よごれ @速効性
A約2週間後から持続
(3) @新しい尿石 ―――
A古く硬い尿石 × ―――
(4) 小便器直下のタイルの変色、剥離、とりかえ ―――
(5) 水まわりの器具、構造物、排水管の腐蝕、損壊 △→▲→× (5)−@腐蝕は経年変化で進む。老朽化した排水管は切り継ぐ
  トイレ室内金属腐蝕、メッキの剥離 △→▲→× (5)−@の元凶は、洗剤に含まれる塩素障害が支配的
(6) 陶器表面の釉薬の劣化による表面のよごれ 応力集中部の化学衝撃 △→▲→× 便器類は光沢の劣化。
陶器製トラップ上蓋の端部破損
(7) 小便器臭・下水管のつまり × 古い施設では、化学薬剤洗浄、高圧洗浄もできず、切り継ぎ工事がふえている
(8) 清掃・管理の難易度 (8)−@は、特別清掃日を設定し、費用を計上
(9) 清掃・保守管理費 ―――
(10) 環境アメニティ × ―――
注項 (1)汎例:○(良好) △(不十分あるいは不適合) ▲(不良または解決できない) ×(不適合)
  (2)表中@・Aの比較根拠:官庁、小・中学校、公衆トイレ等の実験データ、納入後の実績資料による。
 
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